2012-03-13 11:19:03
ご無沙汰しております。
イラスト投下時期より少し間が開きましたが、いつまでもブログがヴァレンタイン・ネタだとなんだか恥ずかしかったので。
相も変わらず、拙作「Messenger」の中から、ヴォルグの長、セレブロ殿を描いてみました。
「ヴォルグ」は、ロシア語で「狼」。「セレブロ」は「白銀」を意味します。
お話の中では、悠久の時を生きる、白銀の毛並みの大きな狼に似た獣で、その大きさが牝馬程はあるという設定です。古めかしい武家言葉で会話します。
小さい頃から大きな犬は憧れで、もふもふした暖かい毛の首にかじりつきたい・・・・・・という妄想がここにも表れています(笑)
人型も取れるという設定なので、今回初めて獣ヴァージョンに人型ヴァージョンをプラスしてみました。
お伽噺の中では、とかく悪者にされがちな「狼」ですが、それだけ古来より人との関わりが大きかったということなのですよね。
ロシアのお話の中でも狼はポピュラーな存在です。子守唄の中でも、【狼の子供にお腹をがぶりとされて森の茂みに引きずられてしまうから、端っこで寝ちゃだめだよ】という文句がありましたっけ。
そして、南スラブ(昔のユーゴスラヴィア圏)辺りでは、人狼伝説がありまして、人の中で狼に変身することができる一族(魔法使いの系統)がいると信じられていたそうです。
また、【狼】の一部が、その昔、人の生活区域に近づき、そこで人間の食べ残しやらを餌として生き延びることを選んだことで現代の【犬】へと進化したという説を知りました。この種の変化は、進化の速度から見ると驚くべき速さで起こったようでして、それを目の当たりにした当時の人間は、後に【犬】をとても凄い能力を持った生き物として崇めるに至ったという話も聞きました。面白いですねぇ。
この狼の部分の元になった線画が下記のものです。
これは、自宅にあるカレンダーの写真からスケッチしました。
顔つきが難しくて、野性的な部分が余り出なかったですね。そこが肝心な所なのですが。どうも犬よりになってしまった感が・・・・・・。
毎年、動物写真の輸入物のカレンダーを購入して飾っているのですが、今シーズンは、特に「狼」が沢山出回っていました。
何気にブームだったのでしょうか?
少し前ですが、スウェーデンだったかノルウェーだったかは忘れてしまいましたが、唯一、「狼」と触れ合うことのできる特別プログラムのある保護区(動物園?)の話をテレビでやっていて、実際に三頭の狼と接している映像がありましたが、「狼」って凄く大きいのですね。あいさつでじゃれ合った時の大きさが、人以上で、改めて驚いてしまいました。
レポーターの人は、「怖い」と言っていましたが、とても羨ましかったです。実際は迫力があって、圧し掛かられたら、やっぱり恐怖が先立ってしまうのでしょうけれど・・・・・・・・・。
このところ、イラスト熱は少し下がっているのですが、今度は疾駆する馬を描きたいなぁと思っています。
お話の中にも個性豊かな馬たちが登場しているので。黒毛馬のキッシャーとか、やたらと気位の高いツンデレなスートとか、兄貴肌のナハトとかお調子者のケッペルとか(全部馬の名前です)
それではまたこの辺で。